ThinkCentre M75q Tiny Gen2の属するThinkCentreシリーズは用途に合わせてコンパクトサイズからミニタワー型まで本体サイズを選ぶことができます。
兄弟機(AMD Ryzenプロセッサー搭載ThinkCentre Mシリーズ)
・コンパクト:Lenovo ThinkCentre M75q Tiny Gen2
・スリム :Lenovo ThinkCentre M75s Small Gen2
・ミニタワー:Lenovo ThinkCentre M75t Tower Gen2
Thinkブランドが付かない廉価モデルもラインナップされています。
・タワー型 :Lenovo V55t Mini-Tower
今回は一番コンパクトなThinkCentre M75q Tiny Gen2についてハードウェアをメインに紹介いたします。
スペック
レビュー機のスペックを簡単に紹介しておきます。
・AMD Ryzen 7 PRO 4750GE プロセッサー 8コア16スレッド処理 TDP35W
・DDR4 3200 PC4-25600 SO-DIMM 8GB 2枚
・Radeon RX Vega 10 プロセッサー内蔵グラフィックス
・PCIe x4 NVMe M.2 SSD 256GB
・65W ACアダプター
・Windows 10 Home 64bit
・1年間オンサイト修理保証
サイズ比較
サイズ比較用写真です。ThinkCentre M75q Tiny Gen2が小さいことがよく分かります。ThinkCentre M75q Tiny Gen2のサイズは幅18cm、高さ4cm、奥行18cm(約)、体積はたったの約1L。とにかくコンパクト。
ThinkCentre M75s Small Gen2はM75q Tiny Gen2と同時期に発売されたサイズ違いのスリムサイズパソコン。体積は約8.2L。
ThinkServer TS150はMicro ATXサイズのマザーボードを採用したミニタワーサーバー。体積は約25L。
ThinkCentre M75q Tiny Gen2 外見
フロントフェイスはシンプルなデザイン。スリット部から吸気します。
各ボタン・コネクターは下記の通り。
・電源ボタン
・ストレージLED
・USB 3.1 Gen1 Type-C(最大4.5W給電)
・USB 3.1 Gen2(Powered USB)
・ヘッドフォンコネクター
となっています。
LED点灯時の色
・電源LED:白色
・ストレージLED:白色
・ThinkCentreロゴ:赤色
ThinkCentreロゴが光るのはThinkブランドのこだわりでしょうか。
フロント各ポートに対応機器・ケーブルを接続した状態です。コネクタ間のスペースは確保されているので、干渉することはなさそうです。
背面部のコネクタ一覧です。
下段は下記の通り。
・Wi-Fiアンテナスロット(*1)
・電源コネクタ
・DisplayPort
・USB 3.1 Gen1
・HDMI
・USB 3.1 Gen1
・USB2.0
・USB2.0
・ギガビット対応イーサネット・コネクター(RJ-45)
・Wi-Fiアンテナスロット(*1)
*1:オプションでM.2接続 Wi-Fiカードを追加できます。当機はWi-Fiカードを搭載していなかったため、アンテナが付属していません。
上段は下記の通り。
・排気孔
・ケンジントンロックスロット
・オプション用スロット(*)
・オプション用スロット(*2)
*2:オプション用コネクタはHDMIポートやシリアルポートなどから最大2つまで増設できます。グラフィック出力は標準の2ポートを含めて最大3画面まで出力できます。
背面各ポートにケーブルを接続した状態です。
正面・背面にケーブルを接続した状態です。コンパクトな本体ですが各ポートは充実していることが分かります。
トップカバーは開口部がなく、フラットです。カバーを外せば内部のマザーボード表面にアクセスできます。
底面は四隅にゴム足がついています。ボトムカバーを外せばマザーボード裏面にアクセスできます。
両サイドは通風孔のみ。
ThinkCentre M75q Tiny Gen2 内部
本体内部にアクセスするのは簡単です。背面のネジを1本外し、底面カバーをスライドして外すだけです。購入時にツールレスシャーシを選択すれば、ドライバレス利用できるネジがついてきます。本体はコンパクトですが、2.5インチドライブを1台内蔵することができます。M.2 SSDにOSをインストールし、2.5インチドライブにデータを保管するといった使い方ができます。ドライブの増設は簡単で、作業はねじ止め不要なブラケットを利用するため、短時間で済みます。
別角度から。
底面側からはM.2スロットとメモリスロットにアクセスできます。M.2スロットは2280または2242サイズのPCIe NVMe SSDを1台搭載できます。今回はPCIe Gen3 x4 NVMe対応 Union Memory製 UMIS RPIRJ256VME2MWD 256GBが搭載されていました。
メモリはPC4-25600 DDR4 SDRAM SO-DIMMを2枚まで搭載できます。今回はSAMSUNG M471A1K43DB1-CWE 8GBが2枚搭載されていました。最大64GB(32GB2枚)まで搭載できます。
SSD、メモリや2.5インチHDD・SSDは購入の際に容量は選択できますが、メーカーは指定できません。
なお、光学ドライブは内蔵できませんが、Tiny本体と一体化できるスリムドライブがオプションで用意されています。市販品のUSB外付けドライブを使ってもいいでしょう。
多彩な設置方法
設置方法は横置きが標準です。オプションを使わずに設置できます。オプションのバーティカルスタンドを利用すれば縦置きできます。
バーティカルスタンドは本体購入時に追加すると割引価格で買えます。本体購入後に追加購入することもできます。
対応モニタと組み合わせれば、モニタ一体型パソコンとしても利用することができます。一体化すると電源はモニタからTinyへ供給されるため、TinyのACアダプタは不要、グラフィックスもケーブルレスとなり、スッキリした環境で使うことができます。
また、ThinkCentre Tiny VESA マウントブラケット 2(4XF0N03161)を追加すれば、液晶モニターやVESAマウント対応アームに取り付けることができます。
さらに、ThinkCentre Tiny アンダー・デスク・マウント・ブラケットを追加すれば、PCラックの下側に取り付けて、省スペース化を図ることができます。Tiny上部にスリムドライブを増設している場合も、干渉することなく利用することができるよう設計されています。
スマート電源ON
Tiny本体を液晶モニターの背面やデスク下に設置した場合などは電源ボタンに手が届きにくい場合があります。その際は電源ボタンを押す代わりに、キーボードの[Altキー]+[Pキー]を押せば、電源を入れることができます。この機能は「スマート電源ON」といって、UEFI BIOSで設定し、スマート電源オン機能をサポートしているUSBコネクターにキーボードをつなぐだけで利用することができます。シンプルですが、便利な機能です。重量
本体重量は実測値で1,130gでした。Tinyはスリムデスクトップパソコンより小さく、重さは軽いです。ACアダプター
Tinyに付属する65W ACアダプターは電源コード込みで重量333gでした。変換効率は89%とのこと。電源コードはアース付3ピンタイプです。
キーボード
付属キーボードはUSBフルサイズ日本語キーボード。キー形状はアイソレーションタイプ。キーレイアウトは109keyキーボードとは異なるところがあるため、多少慣れが必要。
裏面には滑り止めのゴム足がついています。
キーボードの角度を変えられるスタンドがついています。
マウス
マウスはUSB光学式マウス(00PH133 SM50L24506)が付属していました。左右対称形状のため、右手でも左手でも使いやすいですが、高級感はありません。2ボタン1ホイールのシンプルなモデルで、解像度は1600dpiとのこと。
オプティカルセンサーは赤色に光ります。
Lenovo ThinkCentre M75q Tiny Gen2 ハードウェア 長所
◎ コンパクト
◎ 高いパフォーマンス
◎ メンテナンスが容易
◎ オプションのラインナップが豊富
◎ 設置の自由度が高い
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